低周波治療器の周波数とパルス幅を理解しよう
低周波治療器を使う際、「周波数」と「パルス幅」という言葉をよく耳にしますが、これらは何を意味し、どのように効果に関係しているのでしょうか?
今回は、この2つの重要な概念について詳しく解説します。
周波数とは?
まず、周波数について説明します。
周波数とは、1秒間に電気刺激が繰り返される回数のことです。
単位はヘルツ(Hz)で表します。
たとえば「10Hz」の場合、1秒間に10回の電気刺激が送られることを意味します。
低周波とは、一般的には0.1Hzから1,000Hzまでの範囲を指します。
低周波治療器の周波数は通常1Hz~200Hz程度です。
周波数によって、体への効果が変わってきます。
周波数の影響
低周波治療器で使用される周波数の違いは、治療効果に直接影響を与えます。
一般的に、低い周波数は筋肉の収縮を促し、血行促進や痛みの緩和に効果的とされています。
一方で、やや高めの周波数は神経を刺激し、痛みの信号を遮断する効果が期待できます。
パルス幅とは?
パルス幅は、1回の電気刺激が続く時間のことです。単位はマイクロ秒(μs)で表されます。
シッペの指の本数に例えると分かりやすいです。
周波数とパルス幅の関係

周波数とパルス幅は、お互いに影響し合います。
例えば、同じ強さの刺激でも、周波数が高くてパルス幅が狭い場合と、周波数が低くてパルス幅が広い場合では、体の感じ方が違います。
多くの低周波治療器は、これらを自動で調整するプログラムが入っています。
家庭用では難しいですが、医療用であれば自分で調整できますので、症状や目的に合わせて設定を変えられるので便利です。
高い周波数・狭いパルス幅(急性期)
周波数・・・100~200Hz
パルス幅・・・10~20μs
低い周波数・広いパルス幅(慢性期)
周波数・・・1~10Hz(トントンと動く)
周波数・・・15~30Hz(強縮になる)
パルス幅・・・50~100μs
20分以上充てると内因性除痛物質が出ます
EMS(筋トレ)
近年、EMSで筋トレできることが一般的に知られるようになりましたが、少し具体的に説明します。
通電時間と休止時間がハッキリしているのが特徴です。
大きな筋肉は30 Hz、小さな筋肉は80 Hzくらいを目安にします。
間をとって50Hzにする場合もあります。
文献によっては20~100Hzとするものもあります。
EMSで楽々筋トレ
EMSを使うと、自分で筋トレするよりも30%も効率よく筋肉を鍛えられると言われています。
頑張らなくても、いい効果が得られるってすごいですよね。
寝たきりでも筋肉を守る
長く寝たきりになると筋肉が衰えてしまいますが、EMSを使えばそれを防げます。
体を動かせなくても、筋肉を維持できるんです。
意識不明でも筋肉を守る
なんと、意識が戻る前の寝たきり状態でも、EMSを使えば脚の筋肉の9割も維持できるんです。
回復後の立ち上がりが早くなりそうですね。
酸素を意識しよう
EMS中や終わった後は、深呼吸をするなど、しっかり酸素を取り入れるように気をつけましょう。
体にとってもいいことですよ。
関節には気をつけて
低周波を筋肉に当てるときは、関節に近づけすぎないように注意してください。
効果を感じつつ、安全に使うのがコツです。
症状に合わせて電極の位置を変える
設定にもよりますが、痛みや腫れがひどいときは「+極」を、慢性的な症状のときは「-極」を患部に貼るといいと言われています。
症状に合わせて使い分けましょう。
姿勢が大切
EMSを使うとき、体の位置や姿勢にも気をつけましょう。
正しい姿勢で使うと、より効果的です。
必要であれば、軽くストレッチしながら当ててみてください。
これらのポイントを押さえれば、EMSや低周波治療器をより安全に、効果的に使えますよ。
でも、使い始める前に説明書をよく読んだり、分からないことがあれば専門家に相談したりするのも忘れずに。
健康的に、賢く使っていきましょう!
外部リンク
丸菱産業株式会社


